FXの取引スタイルとは?自分に合った取引スタイルを見つけよう

FXでは、取引をする期間により、取引スタイルを分けることができます。

そして、FXで安定的に利益を出している人は、自分の取引スタイルが決まっていることが多いです。

初心者の場合には、自分に合う取引スタイルを見つけるため、一通り試してみるのが良いでしょう。

スキャルピング

スキャルピングというのは、超短期の取引スタイルのことです。

建玉を作ってから、概ね数分以内に決済します。

短い場合だと数秒で決済することもあるくらいです。

メリット

スキャルピングでは、USD/JPYなら利益確定も損切りも、建玉を作ってから数銭~10銭程度値が動いたところで行います。

利益が出るにしても損失になってしまうにしてもすぐに確定するため、含み損を抱えてしまうことはありません。

また、1回の判断ミスによって生じる損失もごく少額にとどまります。

デメリット

スキャルピングでは、短時間に何度も取引を繰り返して、利益を重ねて行かなければなりません。

そのため、かなりの集中力が必要になります。

取引回数が多くなれば、スプレッドによるコストが気になりやすいのもデメリットです。

また、業者選びでも注意が必要です。

サーバーに負担がかかりやすくなるという理由で、短時間で新規注文と決済を繰り返すのを禁止しているFX業者もあります。

デイトレード

デイトレードは、建玉を作ったら、日を跨がず当日のうちに決済する取引スタイルです。

ただし、スキャルピングよりは長く建玉を保有します。

スキャルピングとの明確な境界はありませんが、数十分以上ならデイトレードと言っていいでしょう。

メリット

デイトレードも短時間で利益が確定しますが、スキャルピングほど集中力が求められないのがメリットです。

その上、比較的大きな値幅を狙うこともできます。

USD/JPYなら数十銭程度の値幅を狙う人が多いです。

値動きの激しい日には、1~2円程度の値幅も狙えるでしょう。

寝る前には決済してしまうため、寝ている間の値動きが気になることもありません。

デメリット

デイトレードでは、現在保有中の建玉の含み益が増えている最中でも、寝る前には切り上げなければなりません。

含み損から含み益に転じそうなときでも決済してしまうことになります。

翌朝のレートを見て、もったいなかったと思うこともあるでしょう。

また、スワップポイントが得られないのもデメリットです。

スイングトレード

スイングトレードは、日を跨いで建玉を保有する取引スタイルです。

ただし、あまり長くは保有せず、数日から数週間程度で決済します。

為替が動く大きな材料があったときなどに、それを狙ってスイングトレードをする人が多いです。

メリット

スイングトレードでは長期的なトレンドに合わせて順張りで建玉を作れば、細かい値動きを気にしなくて済むのがメリットです。

また、建玉の保有期間が長い分だけ、デイトレードよりも大きな利益を狙えます。

取引回数が少なくて済むのもスイングトレードのメリットです。

FXに費やす時間があまりない人にも向いているでしょう。

建玉を作った直後にあらかじめ決済注文を出しておけば、ほとんど何もしなくて利益を出せることもあります。

また、日を跨ぐことからスワップポイントをもらえるのもメリットです。

デメリット

建玉を作るタイミングによっては、しばらく含み損になってしまうこともあります。

含み損のまま日を跨ぐことで、ストレスに感じる人もいるでしょう。

含み益の状態でも、値動きが気になる人は多いです。

また、FXでは損失が出るときのことも考慮しておかなければなりません。

建玉の保有期間が長いと、それだけ損失も大きくなる可能性があります。

そのため、逆指値注文でストップロスをかけておくなどの対策も必要です。

ポジショントレード

ポジショントレードは、スイングトレードよりも長い期間で行う取引スタイルです。

明確な決まりはありませんが、概ね半年以上を目安にするといいでしょう。

数年程度建玉を保有したままの場合もあります。

長期的な視点でファンダメンタルズに順張りし、大きな変化が訪れるまでずっと保有し続けるというやり方です。

メリット

ポジショントレードでは、短期的な値動きをほとんど気にすることがありません。

建玉を作った後はしばらく放置しておけるのがメリットです。

また、建玉を保有している間は、毎日スワップポイントが付与されます。

保有期間が長期間に及べば、大きな金額になるのがメリットです。

通貨ペアによっては、スワップポイント目的でポジショントレードをする人もいるでしょう。

デメリット

ファンダメンタルズに順張りしていても、建玉を長期間保有していれば調整局面に遭遇します。

一時的ではあっても、しばらく含み益が減ったり含み損になってしまったりするのがストレスに感じる人もいるでしょう。

焦って決済してしまう人もいるかもしれません。

また、調整だと思っていたらトレンド転換していたというケースもありえます。

その場合には判断が遅いと、利益が大きく減ってしまうでしょう。

まとめ

FXでは取引スタイルによって、稼ぎやすい場面も注意点も異なります。

利益を出すには、それぞれの取引スタイルの特徴を理解しておくことが大事です。

その上で自分の性格や目的などに合った取引スタイルを選びましょう。

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